保護リレー試験は最新のアプリケーションをもとに、スマートグリッド、マイクログリッド、分散電源等といった複雑な配電網や、送電網と配電網、従来の保護リレーシステムと相互連携する高速制御の保護システム等のより速くなったパワエレシステムへの対応が求められています。
さらに、リレー機能の増加、複雑なリレー特性とアルゴリズム、通信プロトコルとシステムの相互作用や、IEC-61850, MMS, C37.118, DNP3などの新しいプロトコルへの対応も必要に迫られています。
これらの背景には、測定ユニット PDCといった新しい機器の導入、製造元ごとに異なる制御の考え方とアルゴリズム、通信プロトコル、広域制御と保護システムの統合などが考えられます。
リレー試験は、リレーの設置や基本試験で使われます。
波形再生システムは、より実機に近い状態でリレーの性能を試験する為に下記の配慮が必要です。
高調波や電磁関連の影響を試験する
EMTP-RV, PSCAD, Simscape Electrical™(旧SimPowerSystems™)等、オフラインEMTツールの結果との整合
パワエレ機器がつながっている場合と、いない場合が模擬可能なリアルタイムシミュレータ
予め生成された波形を使用する
リアルタイムシミュレータは、実際の機器がある場合と無い場合の、両方のケースで、詳細な波形再生装置のような参照波形を出すことが可能です。
さらに先進的な統合試験として、テストエンジニアのトラブル対応や最適化への対応や、外部コントロール、系統ループの中の保護や通信機器への対応が可能です。
リアルタイムシミュレータの特長
- 詳細なEMT解析と試験を短い時間で多く行う参照波形と比較する複雑なテストケースにかかる時間の短縮
- パワエレシステムに接続された限界条件で使われるリレーの性能の評価
リレーとパワエレ機器(HVDC,FACTS,風力発電等)の間の相互関係の解析
- RCPとして新しい保護アルゴリズムの開発
- 複雑な保護理論体系の学習
実機リレーとバーチャルリレーの相互連携やその他の挙動の解析
通信遅れや故障の影響解析(SCADA)
SCADA (Supervisory Control and Data Acquisition) 計測データの制御監視システム
リアルタイムシミュレータを使うメリット
- 対象となるアプリケーションに最適な保護リレーが選択できる
- 選択した機器がきちんと動作しているか確認できる
最適な性能(動作時間)・最適な保障(誤動作が無い)
- あらゆる点で問題なく動作していることの確認
- 電力機器、保護システム、制御機器の異常な動作の確認
- 不慮の事故を素早く発見することが出来る
お問い合わせ先
株式会社 NEAT
愛知県名古屋市千種区池下1-11-21
TEL:052-764-3311 FAX:052-764-3632
Opal-RT Technologies,Inc.
1751 Richardson, Suite 1060 Montreal, Quebec, Canada, H3K 1G6
TEL:+1-514-935-2323 FAX:+1-514-935-4994
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